古武術 甲野善紀氏の考えに共感

 目が悪くなり、正直、モノにぶつかる回数が増えました。別の機会に細かく書きたいと思うのですが、筋トレの方法が変わりました。そもそも、網膜剥離なので、重いものを力んで持ち上げることはNGです。最初は、この制限でダンベルなどを止めたのです。

 しかし、目が悪くなって時間が経過し歩いたりする生活に変化する中で、欲しい身体が今までとは全く違うことに気づきました。

  • 重い筋肉を纏った身体は不要。
  • 目が悪くなった分を補うような軽くて、動きやすい身体が欲しい。
  • 強い足腰が重要で、上半身は体幹を重視した必要最低限の筋肉。

 目が悪くなって、正直、体が動かしにくくなりました。人とすれ違う、モノをよける動作が、無意識に出来なくなりました。毎回注意が必要です。その結果、意識して動かそうとしたときに、軽く正確に動ける体が必要になったわけです。こんな状況の中で、タイトルにある甲野氏の動画に出会ったのです。その中で、私が強く感銘を受けた内容を紹介します。

体を鍛える概念が現代と昔とは全く違う

(今は)重いものを重く感じて筋肉をつける。(昔は)重いものをなるべく軽く感じるように全身をうまく使おうとしていた。上手く、楽になった方が良い。

youtubeアップ動画より。元番組特定できず。

 甲野氏は、人類の歴史の中で伝承が途絶えていると憂いていました。モノを縛ったり担いだりする器用な大人がいなくなり、すべて機械が行うようになった。結果的に、子供たちに伝承されなくったというわけです。

 私の場合は、目が悪くなり、今まで通常に、無意識に出来ていたことが、出来なくなりました。ですから、意識的に動きやすい”身体づくり(筋トレ)”をしようと思っていたわけです。さらに、甲野氏の動画を見て、”身体づくり”だけでなく、”身体の動かし方”にも意識を向けようと思ったわけです。目という重要な感覚器が弱くなった分、身体全体で補おうという作戦ですね。

甲野氏の低評価レビューの共通点「簡単にできない」

 早速、本を購入しようと思って、レビューを見ると低評価には共通点がありました。それは、「疑わしい」というものと、「簡単にできない」というものです。

 私としては、前者の疑わしいについては、自分でしっかりと確かめるつもりなので問題視していないです。後者の「簡単にできない」というレビューは、読むなり、納得しました。歩き方一つとっても、今までの常識を捨てる必要を感じましたし、無意識に行っていることほど、変えることは難しいですね。腹式呼吸でも、なかなか大変だと思います。

 実際、甲野氏も長年研究し実践し続けて今があるわけですから、即効性は期待できません。古武術に学び、今生きる自分の生活における所作を見直し、改善していくというのは、なかなか面白いものです。体と意識が、結び付いていけたらと思います。自分の身体で、肉体と精神が、”人馬一体”と言えるほどにまでコントロールできるたら素敵ですね。

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