私の目の病気(2) “白内障”  若者でもなるんですよ!!

 私の目の病気(1)では、円錐角膜を紹介しました。続いては、白内障です。こんな軽いノリではないですけど、今となっては受け入れざるをえないので、こんな感じですね。ちなみに、白内障は両目罹患してます。1年連続で片目づつ罹患して手術・入院でした。科学的な正確性よりも、体験したことを重視して書きますので、軽い気持ちで読んでください。

白内障とはどんな病気か??

 簡単に言うと、水晶体という部分が白濁する病気です。この水晶体とは?ということになりますが、ここはピントを司る部位です。中学校だか高校だか、生物で習った記憶があります。毛様体というものが水晶体の両端を引っ張って、水晶体を縮めたり、伸ばしたりして遠くや近くにピントを併せるのです。

 記憶が定かではないですが、遠くを見るときは水晶体は薄くなっていて、確かこの時が毛様体にとって自然体であって、だから、遠くを見ると目が落ち着くと習った気がします。本題に戻りますが、この水晶体が白濁して行くわけです。

 原因は加齢が主なんですが、でも、アトピーも影響あると言われています。目を掻いたり、こすったりすると、物理的な影響から濁りやすくなるイメージは沸きますね。次に、症状を書くのですが、どうか、アトピーの子供さんやその親御さんは、早期発見して欲しいと思います。疑って、眼下に行くことをお勧めします!!

どんな症状になるのか??

 初期症状は、こんな感じです。

  • 視力が落ちる。(徐々に落ちます。ここで疑うのが最善。。
  • まぶしく感じる、何となくかすむ感じ。(最初は、本当に疲れかな?って思ってしまう。)

さらに、放っておくと

  • 太陽光など光が入ると、真っ白になって見えなくなる。(昼の運転は不可能になります。)

 水晶体が白濁するものの、ピント能力が落ちるわけではないので、真っ白になったり、かすんだり、頑張っていると、何とか生活できてしまう。だから、放置してしまうのでしょう。でも、神経に相当疲労が溜まるというか、疲れてきます。本当に運転は危ないです。

白内障手術は、今やお手軽だが、失うものは小さくない

 白内障は高齢者に多く、私が入院したときも大半の患者が高齢者でした。(お会計の時の、支払額の違いにイラっとしたことを覚えています。負担額が違いますからね。このことはまたどこかで書きます。)

 実は、この大半が高齢者というのがポイントで、手術で失うものは高齢者にとっては、それほど重要ではないかもしれないのですが、若い患者にとっては中々大きな決断になります。実際に何を失いのかというと、ピント調節機能です。

白内障手術は、”水晶体を除去して、人工眼内レンズを入れ込む”

 白濁した水晶体を除去するところまでは、すんなりと受け入れられるのですが、水晶体を失いということは、ピント機能を失うということです。勝手ながら、”ピント機能を持った素材のレンズと毛様体をくっつける”ような手術のイメージだったのですが、違いました。

 水晶体の代わりに、人工の眼内レンズを入れるのです。結果的に、ピント調節機能を失うのです。この説明を聞いたときは、正直、ビビりました。ここで、人工眼内レンズは大きく分けて3種類あります。と説明されます。

  • 遠くに焦点が合っているレンズ
  • 近くに焦点があっているレンズ
  • 両方に焦点があっているレンズ。ただし、保険適用外。

3つのレンズから選ぶ・・若い人はその後の生活に影響が

 ここは、今後手術をする人は相当考えた方が良いと思います。

 私は、職場が遠く運転するので”遠くの焦点レンズ”を選びました。また、他の患者さんは、バイオリン奏者らしく、楽譜を見る必要があるので、”近くの焦点レンズ”を選んでいました。

 なぜ、ここを強調するかというと、運転をしていて遠くに焦点があっていますが、急に近くを見ることが、やはり苦手になりました。運転席のメーターなどを含め、近いものは本当に見えにくくなりました。

 しかも、その当時、遠近両用が出てのですが、保険適用外であることと、出たばかりで症例が少なく病院としても、力強く勧められないという状況だったのです。

 実は、今は、いろいろと良いレンズが出てきていると聞きます。これだけ、恐怖を煽っておいて!とお叱りを受けるかもしれませんが、私の時は、本当に恐怖でしたし、実際に選択によってその後の生活が変わるのです。少なくとも、眼内レンズ選びは慎重に!!ということです。

 高齢者の方であれば、その後の影響が少ないですが、若い世代の方は、これからの生活への影響が多くありますから、この記事が参考になればと思っています。

白内障の手術自体は、かなり楽なものだが。1つだけ恐怖体験あり

 白内障の手術時間は15分~30分程度で、点眼による目だけの局所麻酔が多いようです。私は2回の手術経験者ですが、同じ病院なので比較はできませんが、通常の手術設備の整ったところで、万が一に備えた体制での手術となりますが、執刀医からしても困難な手術ではないと感じました。だから、日帰りというコースもある病院があるようです。私は数日入院しまいた。アトピーで掻いてしまう可能性もあったので、きちんと入院させてくれる病院を選んだ形です。

さて、恐怖体験ですが・・・(ダメな方は読み飛ばしてください。見えてしまうか。)

 手術は、局所麻酔なんですが、実は視力が出ています。いや、要するに見えているのです。視界から外れたところから、レーザーメスで角膜に切り込みを入れると思うのですが、このメスを入れるときの、「ぷにゅっ」という感覚が今でも忘れられません。

 そして、角膜から濁った水晶体にアプローチして、除去して行くのですが、その”しっちゃかめっちゃか”な状況が、目の前というか、目の中というか、で繰り広げられるのです。これは、経験した者にしか分からないし、眼科特有の恐怖だと思いました。

私の術後は、最悪な世界でした・・・・

 意味深なタイトルですが、よく白内障を終えた患者さんが、「世界が変わってみえた!!」と歓喜の声を上げるって聞いたことありませんか??それはそうですよね。水晶体が白濁して、すべてが白く濁った世界が、超色彩クリアな世界になるのですから。

 ちなみにですが、色彩クリアといったのには訳があります。人工レンズに変えるので、光の透過がもともとの水晶体よりもスムースに、行われます。(量が多いのか、質の問題かはわかりません。)ですから、白内障手術の後は、世界がまぶしく見えます。運転中において、対向車のヘッドライトが超まぶしく感じます。術後の眼鏡を作る際、色付きにして対応しました。やはり、目の手術です。小さな変化はつきものですね。話が逸れました。私が最悪だったのは、これではありません。私は、円錐角膜だったのです。だから・・・・

自分が否応なく、円錐角膜であることを自覚させられた

 手術をしたら、快方に向かうのが当たり前ですよね。しかし、私は違いました。確かに、白く濁った世界から解放はされました。色彩はクリアになりました。しかし、その分、円錐角膜による乱視のゆがんだ世界がクリアに見えるようになったのです

 左右の視力差だったり、それぞれの目の見え辛さが、白濁を取り除いたことによって、より強調される結果となったのです。私は、本当に目が悪いんだな・・・・と絶句したのを覚えています。

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