原因となっているアトピーは切り離して、目の病気に焦点を当てて書きたいと思います。誰かの役に立てばと思います。早期発見して、治療して欲しいのです。難病なんですよね。科学的な正確性よりも、経験重視で書きます。
今思えば、兆候は ”酷くなる乱視” ”左右の視力差が大きくなる”
小学生の時、視力は友達が羨む両目2.0以上でした。ところが、中学校に入るとなぜだか徐々に視力が低下して行きました。当時は、勉強のし過ぎとか、悪くなるのが当たり前程度に考えていました。そして、高校、浪人、大学と徐々に目が悪くなって行きました。
今思えば明らかな兆候がありました。それは、
- 乱視が強くなった。
- 左右の視力差が大きくなった。
そして、眼鏡屋さんでの視力矯正がどんどん困難になっていったのです。今思えば、ここで眼科に行けば、円錐角膜を早期発見できたかもしれません。ここは、本当に悔やまれます。
円錐角膜は早期発見できれば、進行を抑えられる
当たり前なんですが、早期発見できれば進行を抑えられます。私は両目が円錐角膜ですが、進行している方は裸眼で0.04程度です。正直、ここまで落ちてしまった立場なので、皆さんには、特に子供たちには早期発見を!と思うわけです。乱視や左右差が出たら、速攻眼科で円錐角膜の可能性はありませんか?と医師に相談して欲しいわけです。
レーシックやろうとしたら、「あなたはレーシックできない目です」
こうやって書いていると、改めて自分の知識不足に嫌気がさします。私は、視力矯正が難しくなったので、当時流行っていた視力矯正であるレーシックを受けようと眼科へ行ったのです。本当に、その前に、円錐角膜を疑いって眼科へ行けばよかった!!!
レーシックをサクッと受けられると思ったら、目の診察が始まりました。レーシックが受けられる目かどうかを判断するというのです。結果的に、そこで、「残念ながらあなたの目はレーシック手術をすることはできません。」と医師に言われたのです。
初めて知る「円錐角膜」という言葉
レーシックができない原因として、ここで初めて「円錐角膜」という単語を知りました。レーシック自体は、レーザーで角膜を切るというか削って視力矯正をするのですが、円錐角膜に罹患していると、レーザーで切ったところが歪曲してしまい、上手く視力が出せない。しかも、場合によっては失明の可能性もあるといわれたわけです。なんじゃそりゃ!!私の目、やばいじゃないか。
円錐角膜は、角膜が突起するなど形が歪になる病気 原因不明!!
それから、円錐角膜を調べました。角膜の形が突起したりするのです。今現在、私の目を近くで見ると本当に膨らんで歪な形をしていることが分かります。この記述を見て、感の良い人は恐ろしいな!と思うと思います。そりゃ乱視になりますし、本当に怖いのは、どうやって視力矯正するのか?という話です。しかも原因不明なのです。アトピーと関係があるという説はあるし、物理的に目をこすっていれば、そりゃ歪な形になるなというのが私の実感です。
角膜の形が歪なので、眼鏡で矯正できない じゃあどうする??
角膜は、目の一番外側の膜です。光がまっすぐ侵入して、水晶体を通り網膜で像を結ぶみたいなイメージですね。角膜が歪ということは、光がまっすぐというか正常に目の中に入ってこないことを意味します。ということは、眼鏡では視力矯正できないわけです。
今思うと、レーシックで訪れたこの眼科が、もっと円錐角膜の説明と、当院できちんと治療しましょう!と言ってくれていれば・・・と思います。たらればは意味がないし、人のせいにしても意味がないことは分かってはいますが、医師として・・もう少し言葉をかけてくれていれば・・と思います。
当時の治療方法は、ハードコンタクト、だめなら角膜移植の世界
円錐角膜と知った後も、実は私は大きなミスをします。片方の目がまだ視力が出ていたので、円錐角膜を放置したのです。これが最大のミスでした。タイトルでハードコンタクトと書きましたが、これも感の良い人は分かると思います。え?角膜の形が歪なのに、どうやってハードコンタクトなんて装用するの??
実は、角膜の形が歪なのでソフトコンタクトでは役に立ちません。どういうことか?つまり、ハードコンタクトで角膜の形を矯正するということなんです。でも、歪なので装用感が最悪なんてレベルではありません。市販されているものでは付けられない・・・
専用の円錐角膜用ハードコンタクトは1枚25000円
市販ではなく、眼科できちんと角膜の形を計測し、角膜のカーブにあった専用のハードコンタクトを作る必要があります。1枚25000円です。初めて両目の専用コンタクトを作った時、結果的に1週間もつけられませんでした。あまりにも装用感が悪いのです。外れる、痛い・・・
しかも、私はアトピーです。痒いし、無意識に目を触って外れるなど、本当に最悪でした。でも、実は、慣れてくると角膜の形が変形して徐々にフィットするのです。でも、初回は私はこの知識もなく、断念してしまいました。
現在は、1日12時間程度の装用 でも・・・辛い
現在は2枚目の専用ハードコンタクトです。今は、何とか付けられます。上手くフィットすれば、何とかなるのです。しかも、ハードコンタクトをつけていないと、もう片方の目が見えなくなったので、どうしても、装用しなくてはいけなくなった!というのが本当のところです。
大阪大学医学部 IPS細胞を使った角膜移植に期待したが
昨年度、IPS細胞を使った角膜移植が成功したとニュースになりました。正直、時代が来た!!ハードコンタクト以外に現在は治療方法はあるのですが、私は他にも目の病気を持ち、最後の砦が、角膜移植!だと思っていたところに、ニュースでした。
でも、担当医に聞いたら、まだ角膜全体という大きなパーツでは実用できないと言われました。うおー!!ショックでした。でも、必ず未来では角膜移植で私の目は回復するのだと期待しています。
これが、円錐角膜の体験談です。とにかく、乱視が酷くなったら、眼科へ行って角膜の形を測定することを切に願います。