アトピーの子供たちと、その親御さんへ(5)

頭を洗うときの注意

 頭を洗うという当たり前の行為でも、アトピーの子供たちは色々と気を使います。そもそも、頭を洗うべきかどうかから、悩みます。痒みの原因となる汗だったり、汚れは落としたい。でも、清潔すぎると後々、汗やら汚れに弱くなってしまう。まずは、この折り合いをどうするかです。簡単に言えば、洗う頻度をどうするか?ということになります。当然、季節によっても異なりますし、汗をかく運動をしたかどうかなど、パターンが細分化されて行きます。

 考えすぎると、滅入ってしまうのは事実だと思うのですが、傾向を掴む必要が絶対あります。1年はしっかりと見極めてあげたいところですね。雨季などはジメジメして掻いてしまう、夏は暑くて汗をかいて掻いてしまう。冬は乾燥して掻いてしまう。年中痒いわけです。状況に応じて、洗う頻度を考えなければなりません。

 次は使うシャンプー選びがカギとなりますね。低刺激は言うに及ばずですが、ある程度洗浄力も必要ですね。今は大分選択肢も多くあります。市販品ではないものもあります。色々と試すべきだと思っています。現在、私は竹を原材料とした石鹸を使っています。私の場合は、体は基本洗わないので、竹石鹸で頭を洗いながら、その泡で体を洗っています。

 アトピーが重篤な状態になると、頭を洗うこと自体が辛くなってしまいます。掻いてしまって、傷がある場合は痛みを伴います。こういったときは、子供たちはお湯の温度を上げる傾向がありますね。生々しい痛みを、お湯の熱さで和らげるといったイメージです。でも、高温のお湯は、皮膚にとってはよくありません。だから、避けるべきですが、これがあの傷にお湯がかかった時の、生々しい痛みは、辛いのです。また、人によっては水流の刺激がダメだったり、水自体がダメだったりしますね。程度によっては、頭を洗うこと自体が苦痛だったりするのです。

頭を乾かすときが、一番重要!!

 私は個人的に思うのは、子供たちにとって一番大事なところは、”頭を洗った後の髪を乾かすとき”です。体は肌が乾く前に保湿剤を塗るように言われますね。頭皮専用の保湿剤であればいいですが、持っていない場合もありますね、。ドライヤーで一気に乾燥させると肌によくない。かといって、自然乾燥しても意外と痒いのです。私としては長年、ある程度ドライヤーで乾燥させてから、程よく自然乾燥をしています。アトピーが大変だなと思うのは、日々の生活の細かいところについて、いろいろと自分流を作っていかなければならないところです。だから、リスクもあるわけです。間違っていることも多々あるわけです。私としては、医学的に間違っていたとしても、痒みを抑えて、子供たちが掻かないようになることが一番重要だと考えています。

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