デパ地下等の高級店で良く見かけるデコポン、更に、多くが熊本県産。そして、美味い物をお手頃価格で提供するスーパーで見かけるのが不知火。写真で見ると次の通り。え!一緒じゃないか!?
不知火=しらぬい とは?
「不知火(しらぬい / しらぬひ)」は、1972年に長崎県で清見オレンジと中野3号ポンカンを交配して誕生したみかんの一種です。ごつごつした見た目が良くないとの理由で品種登録されませんでしたが、保存方法によって甘くなることがわかり、熊本県宇土郡不知火町(現・宇城市)で栽培されることに。その後、愛媛県や鹿児島県などへと普及しました。
煉獄さん、炎の呼吸 壱の型 不知火
https://macaro-ni.jp/94787 「macaroni」より
煉獄さん、炎の呼吸 壱の型 不知火
鬼滅の刃好きにとって、不知火と言えば・・・
炎柱 煉獄杏寿郎 炎の呼吸 壱ノ型 不知火を思い起こす方も多いのではないでしょうか。すると、技の名前にもなっている不知火ってなんだろうと疑問に持ちます。
〘名〙 九州の八代(やつしろ)海や有明海に夜半点々と見られる怪火。《季・秋》
精選版 日本国語大辞典
九州の有明海,八代海などで夜間に見られる光の異常屈折現象。干潟に夜間の放射冷却によって局所的に冷気塊ができるが,海上の気温はこれより高い。このように複雑に存在する密度の異なる気塊が微風に流されて波状に移動すると,光の異常屈折が起こり一つの漁火が無数に見えたり,また消えたりして,〈千灯万火明滅離合〉というような現象を呈する。
百科事典マイペディア
熊本県不知火町で生まれた柑橘の不知火、現象の不知火も有明海!!柑橘に、不知火と名付けたのも、何とも歪な形が由来となっているのかもしれませんね。
デコポンと不知火の違いは
さて、本題ですが、写真で見た通り外見からすると違いのない、デコポンと不知火ですが、いったい何が違うのでしょうか??
答えは「同じもの」です。しかし、デコポンと称して出荷する場合には様々な条件が必要なようです。端的に言えば、デコポンは不知火の上位モデルですね。デコポンと呼べる条件は次の通り。
- 糖度13.0以上
- 酸度1.0度以下
デコポンという名前は、この条件をクリアした不知火に対する熊本県果実農業協同組合連合会が所有する登録商標ということだそうです。更に、全国のJAが出荷するものにだけ使用できるのだそうです。デコポンの方が、不知火より値段が高い理由が分かりました。