”生きるように働く”で読書術を実践してみた 

 さっそく、読書術を実践してみました。著書は、ナカムラケンタさんの”生きるように働く”です。内容については、本の紹介のカテゴリーでアップして行きたいと思います。ここでは、あくまで読書術です。

まず、著者をググってから、”はじめに”を読む

 前の記事では、”はじめに”を読んでからググると書いたのですが、考えてみると、先にググる方が自然なので、最初にググってみました。すると、ナカムラケンタさんが運営する日本仕事百貨のwebページが出て来ました。メチャクチャ、かっこよいwebページです。日本仕事百貨は、求人サイトなんですが、明らかに他の求人サイトとは趣が違います。

うぉ!っと思って、求人一覧を見ると、大枠のカテゴリーが「生き方で選ぶ」「仕事で選ぶ」「働き方で選ぶ」とあります。さらに、うぉおお!!って感じですよね。で、どのカテゴリー見ようか・・・と本気で悩んでいました。

 読書の時間がなくなると思って、「生き方で選ぶ」をクリック・・・すると、サブカテゴリーが表れて・・それが更に素敵なんですよ。「まずやってみる」「贈りもの」「快楽サステナブル」などなど・・・アカン、面白すぎる。。。相当、面白い人だ!!と思い、興味深いサイトから離れて読書へ移りました。

 この本は、私が敬愛する人がプレゼントとして送った本だと聞いて買ったので、内容やら著者については全く無知でした。ですから、ググってみて、初めて、ナカムラケンタさん、只者でない!!いや、流石は私が敬愛する人が薦める本だ!!ってことを読書前に感じたわけです。

そして、”はじめに”を読んだのですが、先ほど自分が垣間見た日本仕事百貨を中心に、働くことを考える本だと明確に理解できました。さらに、今までなら全く気にも留めなかったことですが、本の上部に余白が多いな~と思ったのです。

 読み進めると、ナカムイラケンタさんが影響を受けた本の紹介の部分で、余白を多くして書き込めるようにし、読み直したときにまた違った読み方ができるように配慮してあるという記述がありました。これは私の予想ですが、それを取り入れているんだな!!と思ったわけです。ちょうど良い!!今回は本に直接書き込む読書方法を試そうと思っていたので、思う存分活用しようと思ったのです。

目次をじっくりと読み込む→ロードマップ、各章の想像

 この作業が、メチャクチャ面白かった。今回の章立ては

  • 種を蒔き、水をやる
  • 目が出て、葉が開く
  • 根を張り、幹を伸ばす
  • 枝を張り、葉が茂る
  • 森になる

 更に、各章の節にはキーワードと、多くの会社名とキーパーソンの名前が書かれています。

ロードマップは、本当に分かりやすいですよね。日本仕事百貨を中心に、フェーズ毎の様々なキーパーソンとの出会いを描きながら、生きるように働くことを考えていく。ってことかな??

 更に、各章の節となっているキーワードにも着目して行きました。「自分事」「贈り物」・・・などなんですが、ハッと気づきました。これ、webサイトの求人広告のカテゴリーだ!!そうだよな、あのカテゴリーは普通ではなくて、相当個性がある。そのネーミングの意図が一つ一つ説明されているんだ!!

松岡さんの読書術を実践して本当に良かった!!

  今日のブログは、知の編集術松岡さんの読書術を実践した状況を報告しているわけですが、 まだ、本編を読む前の入り口なんですが、でも、ここまでで、既に、新たな楽しみ方を味わえました。本を書くナカムラケンタさんの編集へ込めた意図を、読書術を実践しなければ、私は一生気づくこともなかったわけです。

 先にググった結果として、節立てのキーワードへの思いが分かったわけです。でも、何気に嬉しかったのは、空白多いな!!って方です。そりゃ、そこに意図はあるなって思えて、明示されてはいないけど、著者の思いが分かった気がしたのです。

 更にもう一つググったことで分かったのは、ナカムラケンタさんのwebサイトのフォントと、本のフォントが似ているな!と思ったのです。何とも、柔らかい、心地よいフォントなんですが・・いや、フォントは違うかも。でも、空白の使い方というか、空気感が本とwebサイトが似ているんですよね。何が、どうと具体的には今の私にはわかりませんが、いや、考えすぎなのかもしれませんが、でも、編集に意識を向けて、読書術を実践したら、本編読む前から、気づきが半端ないですね。

 料理を愉しむときに、食器やら雰囲気やらを楽しめるようになった感じです。

流し読みをした結果、2つの発見が

 今までの私の読書スタイルは、”いきなり熟読”一本でしたので、流し読みもなんか新鮮でした。昔、速読を情報科学的見地で考える機会があったので、その時に覚えた速読方法も取り入れて、とにかく、キーワードや直感的にひっかかるところを意識して、読んでみました。

すると、ロードマップ的には想像した通りでした。これは、正直、少し寂しい気もしました。どこかで、裏切られたいって思っているんですよね。そもそも、各章の章立てが分かりやすく作られているので、そこも想像した通りでした。ここで、一つ熟読するしないの判定を行うのか・・・と理解しました。

 この書き方で行くと、今回は熟読しないのか?って感じですが、もう一つ発見したことがあって即熟読を決めたのです。

 ナカムラケンタさんが出会った方々や縁をとても大切にしていることは、全体から感じていたのですが、パッと読んでいる時の、インタビューの言葉ややり取り、また、エピソードがメチャクチャ、面白いのです。リアルで、情感が溢れんばかり。。ですから、一字一句漏らさず読みたい!!と思ったのです。こんな文章で書かれた求人広告って、それは他のものとは一線を画しているな!!って思えるものでした。本の中でも、最初は、文章が下手だと怒られたという記述があります。最初っからではないんだなって、私も勇気づけられました。

本に直接、マークを付けて行く。

今回は、概念名詞などへのマークはありませんでした。ご本人や登場する人々のやり取りで感動したものを囲みました。また、素敵な言い回しも!!あとは、そのページをメモしました。

いやはや、書き込む技術はまだ未熟です。本によっても様々なんだと今回分かりました。ここは、今回は自分の中では、大きな収穫はなかったです。継続ですね。

素直に、”読書術ってすごいな”

 ある程度の型を作ると、見えてくるものがある・・・まさに、そうでした。出版をしたことがないので、想像ですけど、本を出すなら、当然、思いを込めます。その思いは、本の内容以外は、編集という形で現れる。

 著者の文章の内容以外のところからも、本当に多くを味わうことができました。これが、内容の理解にも影響を与えると思うわけです。実際、流し読みをしてから熟読すると、理解度も上がります。

本日の電車での読書タイムは、本当に贅沢な時間でした。

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