ド素人がプロショップに”33GTSにRB26DETT換装を依頼”

自動車の話

 スカイライン史上最弱モデル、峠の上りで何をしてもテールスライドしないし、スキール音もしない。周囲から「でかくて、遅い」と言われ続けます。スポーツカーに乗ったからには、腕は上げたい!!!と思うわけです。でも、スペックが低すぎて練習にならないと言われるのです。

 当時、峠で速かったのはEK9のシビック乗りです。200馬力程度で軽量マシンでVTECは、ある意味峠最強です。しかも私がいたのは、スピードレンジが低いテクニカルコーナーが多い場所でした。

 上手になりたい!!馬力上げるしかない!!(バランス重要だって理解するのは、まだ先のことでした。)

 そして、知人に紹介されたエンジンスワップを手掛けるお店であるC&Yスポーツの門を叩いて、いきなり「エンジン換装したいです。」と伝えます。

ド素人なりに、調べたことは、

  • 王道でRB26DETTか、軽さ重視でRB25 neo6

結果、エンジンの素性が全く異なる!!本気で行くなら、耐久性も考えてRB26DETTではないか?とアドバイスを受けてRB26DETTを選択!!

換装後、初めてアクセルを踏んだ時、今でも忘れない

完成して、車を取りに行きました。「ちょっと乗って来て」と言われて、ショップの前の道を走った時のあの加速感・・・うぉ!!って未だに覚えています。今までNAで130馬力だったのが、初のターボ体験です。ターボの音も最高でした!!

うぉ!!速い!!ってのと、怖い!!ってのが入り混じってました。

 当時は、エンジンはノーマルで毒キノコなどの吸排気とマフラー交換でしたので、馬力は出ていたとしても300馬力程度でしょうか。それでも、130馬力からは、雲泥の差です。

 「踏むと車は、こうも速く走るものなんだ!!」と言うと、知念さんは

「まだ、これは遅いよね。きっちり作るともっと速くなるよ。」

でも、その時、アクセルを踏み間違えれば一瞬で刺さるな!!って直感しました。練習せねば!!

ここから、車重1360kgでフロントヘビーの300馬力のFRを駆ることになったのです。

素人全開!!無知にも程がある体験を山ほどすることに

 車に知識がないのに、エンジン換装した特殊なマシンに乗ることになった私。いや、本当に意味が分かっていませんでした。 

  • Vプロってなんだ??コンピュータ制御って、何をしているんだ?
  • エアフロレス化って言ってたが、何だ?

 エンジン換装した当初は、結構エンストしてました。右折しようと、ブレーキングしてハンドル切り始めてエンストしたことがあります。あれは、ビビりました。急に重ステ状態。両手で全力で右に切って回避。

 そう言えば、エアフロがどうのこうのって言っていたな~。みたいな感じでした。こういった症状が出る可能性があったわけですが、そんなことも知らないし、当然、自分で対応できるわけもありません。この辺りから、本当に私が無知であるとということが伝わった気がします。この事から、丁寧に教えてくれるようになったと思うのです。

最悪なのは、メンテナンス技術の無さ

毒キノコが搭載されたわけです。どうやって変えるんだ?タイミングは?工具ないし・・・最初は、エンジンオイルは3000kmで変えていたので、その時にお願いしていました。

でも、ある時から、自分でやらないとな!って思うようになるわけです。でも、そもそも初心者には色々な意味で手強いマシンだったのです。GTSのスカスカエンジンルームならいいですけど、そこにRB26DETTが鎮座して、パイピングやらインタークーラーやらが配置されて、作業スペースが狭いわけです。

もう、本当に悪戦苦闘でしたね。

自分じゃ、マシンを全く直せないドライバーって悲しいですよね。色々な意味で宝の持ち腐れ状態だったわけです。今思い出しても情けない・・・

開き直る・・分からないものは、仕方ない!!聞きまくる。

 エンジンスワッピングをいきなり頼んだわけです。普通、頼む人にはそれなりに知識や腕や、ドライバーとしての経験があるはずです。だから、想像するにC&Yの知念さんは、エンジンスワッピング以外に私が何も聞かない以上、自分でとか、家の近くのショップでフォローするなどの前提があったと思っていたのかもしれません。

 しかし、私は、「スワップしてもらってあれなんですが、本当に知識ないんですよ。」「なんででしょうか?」「どうすれば?」と聞きまくるようになりました。そりゃ、一定調べたり努力はしてのことです。C&Yスポーツレベルからすると、余りにもショボい初心者だったと思います。

 そんな私と、知念さんは、良く一緒にサーキットに走りに行ってくださいました。次のブログの記事で、具体的に改造歴を書きますが、戦闘力を上げて走りに行く!!そんな私に付き合ってくださった知念さんには感謝です。二人で走りにいったこともあります。本当にお客さんを大事にしてくれるし、商売上手であり、本当に車を愛している人ですね。この頃が一番腕が上がって、楽しい時だったと思います。お金も自由にかけられた時期でしたね。

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