働き方改革に逆行して、もっと働きたい人はどうすれば?

 働き方改革が進んで来ると、管理職が我々労働者の労働時間などをきちんと管理するようになってきました。労働時間が管理され、無駄な残業が無くなって行く。これは、ある意味理想的なことなでしょうが、でも、もっと働きたい!というニーズも多いと思います。

 生きる上で仕事だけでなく、家庭や地域コミュニティーなどで活躍することを考えれば、仕事は短くし他の場所で自分の居場所、多様な関係を築くことが大事なのだと思います。くどいですが、それでも、もっと働きたい!!と思う人も多いはずです。

 多くのリーマンが、奨励される副業を始めているようですが、一方で、仕事の定義についても考え直してみるのもいいなと思っています。働き方改革の話も職種でかなり異なりますが、細かい差異は気にせずに、自分の時間=命そのものを、何に使うのか?について考えたいと思っていました。そんなとき、AbemaTVで箕輪厚介氏の働き方密着取材を偶然見つけたのです。

言わずと知れた天才編集者 箕輪厚介

箕輪 厚介(みのわ こうすけ、1985年8月28日 – )は、日本編集者実業家。株式会社幻冬舎勤務[1][2]。 株式会社エクソダス取締役[3]。CAMPFIRE community チェアマン[4]。堀江貴文イノベーション大学校で特任教授[1]。『ネオヒルズジャパン』与沢翼 創刊[1]編集者として『たった一人の熱狂』見城徹/『逆転の仕事論』堀江貴文などを担当。NewsPicks Book創刊[1]。 自身のオンラインサロン「箕輪編集室」を主宰[5]。合同会社波の上商店を設立[1]。アーティスト「箕輪☆狂介」の出版プロデューサー。

Wikipediaより

 AbemaTVでは、最初に、箕輪さんの幻冬舎の編集者として働く姿が描かれていました。密着取材のファーストコンタクトは、午前3時の幻冬舎でした。こんな時間に?どんな働き方なんだ?何ていう話をしたいのではありません。編集者なので、リーマンである一方で、Wikipediaにあるように、多岐に活躍をしています。

 なったことないから、確信はありませんが、リーマンと、取締役は兼務できるんだ!!とか、”商店の設立”は店主だとすれば副業としてOKだなとか、主宰は、自分で立ち上げているのだから、問題ないわな・・・など、つまり、もっと働くことができるんだ!!と思い知らされました。正直、自分の固定概念で、もっと働くには?という狭い考え方をしていただけですね。

 要するに、色々やってしまえばいいわけです。

でも、箕輪氏の多様な働き方で一番感銘を受けたのは次の考え方です。

全て”編集者としての土壌を耕すため”

 様々な事柄に挑戦し、実際に動かしているわけですが、箕輪氏によると、全ては編集者としての土壌を耕すためということでした。豊かな土壌(編集者)のもとで、多様な木が生える(作品)という素敵な考え方です。

箕輪さんが本の出版に関して、生み出した新しい価値としては、

  • 本の出版を、「単に本を売るという仕事」から、 「著者を知るきっかけ、著者が関わるコミュニティへの参加など、新しい体験をするためのチケット販売」へと昇華。
  • 3000人を超えるコミュニティを主宰し、箕輪さんが本を販売するときに赤字にはならない一定の購入者を見込めるという販売モデルを作り上げた。

 全ての活動が、本の販売と繋がりを持ちながらも、箕輪さん本人が楽しいことをやりたいというのが、根っこにあるようです。素敵な生き方ですよね。

新しい価値を生み出すためには、新しい働き方が必要

 多くの活動が、出版の在り方を変え、編集者としての土壌を豊かにするという流れを知って思うのですが、従来の働き方という概念では捉えられない気がします。

 新しい価値を見出すために、非常に多くのトライアンドエラーを行ったと思うのですが、その結果としてでしょうか、働き方も変化したと思います。いや、今までの働き方では収まらない。しかも、従来仕事とは言えないものも、結果的に仕事に結びつく。

 冒頭に書いたように、人生は仕事だけではないと思うのですが、家族や地域コミュニティーとは別の価値も生まれて来ていて、その生まれた価値の分だけ、仕事の枠組みも変化していると思うのです。

 箕輪さんの場合は、編集者という仕事を軸にしながら、コミュニティづくりを含めた新しい取り組みが結果的に、本業に返って行く。もはや、何がどこまでが仕事で・・という議論が無用な世界ですね。時間が命とイコールのように、仕事=人生と言えるような豊かで多様な働き方が存在するんだと箕輪さんの働き方を見てワクワクしました。

 働き方改革が進む時代に自分を合わせるなんてのは、つまらない。新しい価値を見出す側になるには、どんどん、働けばいい。本当の働き方改革は、皆が自由に、新しい価値を見いだせるような働き方を実践することだと思いました。

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